どうも、しょうきです。
みなさんは『バーチャルボーイ』をご存じですか?
バーチャルボーイは任天堂から発売されていたゲーム機です。
つい先日、9月12日に配信された「Nintendo Direct」で「Nintendo Switch Online+追加パック」向けの専用サービスとして『バーチャルボーイ Nintendo Classics』となり、来年から配信されることが発表されました。
「バーチャルボーイ」という名前を聞いても、当時を知らない世代にはピンとこないかもしれません。
しかし、任天堂の歴史を語る上で欠かせない存在であり、失敗作としても、挑戦的なハードとしても多くの人々の記憶に残っているゲーム機です。

今回は、そのバーチャルボーイについて解説していきます。
『バーチャルボーイ』とは?


バーチャルボーイは、1995年に任天堂が発売した据え置き型ゲーム機です。
略称「VB」で、その外見から「赤い眼鏡」とも呼称されています。希望小売価格15,000円



当時小学生だった俺もなんとなく覚えていました。
特徴は「赤と黒の立体視ディスプレイ」で、専用のゴーグル状の本体をのぞき込むと左右の目に異なる映像を映し出し、立体的に見える仕組みでした。


現在のVRゴーグルを連想させるようなデザインですが、当時としては非常に先進的な試みだったといえるでしょう。
テレビに接続せず電池で駆動しますが、視界を覆う専用ディスプレイが必要となるため、室内のデスクトップでのプレイが主となります。
開発を主導したのは「ゲームボーイ」の生みの親として知られる横井軍平氏で、「手軽に楽しめる3D体験を家庭に届けたい」という発想から生まれたのがバーチャルボーイでした。


バーチャルボーイの画面は、すべて赤と黒の2色で表示されます。
これは技術的な制約によるもので、当時のフルカラー立体映像を実現するにはコストやサイズが大きな壁となり、低価格で製品化するために赤色LEDのみを使用する方式が選ばれたのです。
しかし、この仕様は賛否を呼びました。
目に負担がかかりやすく、長時間プレイが難しいと感じるユーザーも多かったのです。
「赤黒の映像に慣れなかった」という声は、当時から少なくありませんでした。



俺はデパートでお試しプレイをしたことがありましたが、
終わったあと目がチカチカした記憶がありましたね。
任天堂は「新世代のゲーム体験」として大きくアピールしましたが、結果は芳しくありませんでした。
- 据え置きなのに机の上でのぞき込む必要があり、遊ぶ体勢が制限される
- 価格に対して体験できる内容が物足りなかった
こうした要因が重なり、発売からわずか1年ほどで生産終了し、そして任天堂の歴史の中でも「失敗作のゲーム機」として語られることになってしまいました。
名作もある!バーチャルボーイのゲームたち


失敗作とはいえ、バーチャルボーイには魅力的なソフトも存在します。
『マリオズテニス』や『ワリオランド』、さらにはシューティングやパズルといったジャンルの作品がラインナップされていました。



バーチャルボーイがなければ、
今の人気シリーズも存在しなかったかもですね。
特に『バーチャルボーイ ワリオランド』は完成度が高く、いまなおファンから「隠れた名作」として評価されています。


しかし、ソフト数自体が20本にも満たず、遊び尽くすにはあまりに早かったのも事実です。
今回の「Nintendo Classics」配信では、こうした幻のタイトルを現代のプレイヤーが気軽に体験できることが大きな魅力になるでしょう。
バーチャルボーイが残した影響力


商業的には成功しませんでしたが、バーチャルボーイは「任天堂がVRや3D表現に挑戦した最初の一歩」として意味があります。
その後、任天堂は『ニンテンドー3DS』で「メガネなし立体視」を実現し、大きなヒットにつなげました。
これによりバーチャルボーイの経験が、後の技術挑戦に活かされたことは間違いありません。
近年のVRブームのなかで「早すぎた先駆者」として再評価されることも増えおり、ある意味で時代が追いつかなかったハードともいえるでしょう。



VRゴーグルなんて、『バーチャルボーイ』そのまんまですもんね。
あとがき


バーチャルボーイは、1995年に登場した任天堂の野心的なゲーム機であり、短命に終わったものの独自の存在感を放っています。
2026年2月17日から配信される「バーチャルボーイ Nintendo Classics」を通して、かつての幻のハードが再び注目を集めることは間違いありません。
現時点で「バーチャルボーイ Nintendo Classics」の情報は以下の通りです。
- 配信開始日
2026年2月17日(火)から順次配信予定 - 対象サービス
「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者向け
個人プラン + 追加パック 12ヶ月(365日間) 4,900円
ファミリープラン + 追加パック 12ヶ月(365日間) 8,900円 - 配信タイトル数
日本では 15タイトルを順次配信予定。海外では14本 - 対応機種
Nintendo Switch / Nintendo Switch 2。 Switch Lite は対象外の可能性あり - 必要な専用ハード
専用のハードが別売で必要。
「バーチャルボーイ for Nintendo Switch/Switch 2」:9,980円 (税込)
「バーチャルボーイ(ペーパーモデル)」:価格 2,980円(税込)




任天堂の挑戦の歴史を追体験しつつ、時代を超えて語り継がれる「幻のゲーム機」に触れてみてはいかがでしょうか?
ということで、以上しょうきでした。
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