2025年10月3日(金)SNSにて、とある投稿が話題になっています。
その内容は、野生で珍しい奇形のライオンの動画でした。
本記事では、その奇形のライオンの情報と近親交配がなぜ問題なのかを解説します。
奇形のライオンがSNSで話題


このライオンは、違法な繁殖センターで近親交配によって生まれた奇形のライオンです。
確かに私たちが知っているライオンとは少しイメージが違います。
画像を比べてみると一目瞭然です。


野生のライオンでは奇形は珍しいようで、原因は違法な近親交配だそうです。
原因の近親交配とは?


近親交配(きんしんこうはい、英: inbreeding)とは、親縁係数が0でない個体同士を掛け合わせること。内系交配、インブリード、インブリーディングとも。同一個体で行われる場合は、自家受精(植物の場合は自家受粉)という。これは一般的には好ましくないものとされ、生物にはそれを避ける仕組みを持つものが様々な群で知られる。
Wikipediaより引用
近親交配は、血縁関係が近い動物同士を交配させることを指します。
- 親と子
- 兄弟姉妹同士
- 祖父母と孫
といった「同じ家系の動物」を掛け合わせる行為です。
一部のブリーダーや飼育施設では、「白い毛」「特定の顔立ち」「大きな体」など、特徴的な遺伝形質を固定するために意図的に近親交配を行うことがあります。
なぜ近親交配が問題なのか?


しかし、これを繰り返すと遺伝的な問題が起こる可能性が高くなります。
生物は「遺伝の多様性(いろんな遺伝子を持つこと)」によって、病気への耐性や体の強さを保っています。
近親交配を重ねると、同じ遺伝子の組み合わせばかりになるため、隠れていた「悪い遺伝子(劣性遺伝子)」が表に出やすくなります。
- 骨格の奇形(体が歪む、顎や足が短いなど)
- 視力や聴力の低下
- 内臓や神経の異常
- 免疫力の低下、感染症への弱さ
- 寿命が短くなる
- 行動異常(動かない、噛むなど)
多くの国では、遺伝的多様性を守るために「血縁関係が近い個体の交配は禁止」されています。
しかし、違法な繁殖センターや管理がずさんな施設では、「見た目の珍しさ」や「販売目的」で近親交配が続けられるケースがあり、今回話題になっているライオンのように奇形や病気が増える悲しい結果につながっています。
まとめ
今回は、SNSで話題になっている奇形のライオンのことについて解説しました。
このライオンの所在は不明ですが、おそらくアフリカ(特に南アフリカ)やアジア圏の違法繁殖センターで撮影された可能性が高いといわれています。
違法な交配で生まれたこのライオンに罪はありません。
このライオンが、少しでも長く豊かに生活してくれることを祈るばかりです。
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