香川県琴平町にある金刀比羅宮、通称「こんぴらさん」で行われる突き合わせを、香川県警が中止を申し入れました。
古くからある伝統のお祭り行事が、なぜ中止を要請されたのでしょうか?
本記事の内容は以下の通りです。
- 金刀比羅宮で行われる『突き合わせ』とは?
- 『突き合わせ』が県警に中止要請された4つの理由とは?
こんぴらさんの「突き合わせ」って何?

突き合わせは、氏子祭(10月1日)の翌日に関連行事として行われる。
各地区の氏子らが太鼓台(約1~2トン)6台をそれぞれ担ぎ、参道でぶつかり合う。
相手の太鼓台の上に乗っかれば「勝利」とされている。
Yahoo!ニュースより引用
- 各地から集まった「太鼓台」や「ちょうさ」(大きな太鼓を担いだ屋台)が、石段や参道で正面衝突するように押し合う
- 大きな掛け声とともに激しく揺さぶり合い、時にぶつかり合う
- しかし、これはあくまで神事としての形式で、「相手を倒す」ことが目的ではなく、互いに力強さを示し、神に奉納する意味がある
元々は五穀豊穣や無病息災を祈る奉納の所作とされ、江戸時代から続いている歴史がある行事です。
「突き合わせ」は地域ごとの誇りを背負った若衆の競い合いでもあり、同時に神への忠誠心を示す行為でもあります。

長い歴史がある伝統のお祭り行事なんですね!
『突き合わせ』が県警に中止要請された4つの理由


では、なぜそんな伝統のある『突き合わせ』が県警に中止要請されたのか?
その理由は4つあります。
喧嘩・暴力行為の多発懸念
「突き合わせ」は太鼓台(山車)同士を激しくぶつけ合うことから、過熱して争いが拡大したり、参加者同士のトラブル、暴力行為に発展する可能性が指摘されています。
報道では「けんか多発で県警に中止要請」などの記述があります。
観光客・一般観衆・住民の安全確保
祭り参加者だけでなく、見物客や近隣住民が巻き込まれる事故・トラブルを懸念する声があります。
中止要請は、こうした第三者の安全を守る観点からも出されたと考えられます。
過去のトラブルの蓄積
祭り行事で激しい衝突を伴うものは、全国的に事故や怪我を起こしてきた歴史があります。
「鉢合わせ」方式の太鼓祭りなどで重体事故も報じられており、香川県警も警戒感を強めているようです。
地域外からの無許可参加者などによる混乱
報道の一部には、「町外からの参加者が勝手に法被を着てトラブルを起こす事例」などが挙げられており、統制の取れない参加者の混入が懸念されているようです。
伝統行事として認められていても、安全かつ治安を守るため、県警は「暴力や事故リスクが高い行為」と判断し、中止を申し入れたということです。



最近は祭り行事でのケガなどのニュースが多いですからね。
まとめ
今回は、金刀比羅宮(通称こんぴらさん)で行われる突き合わせが、なぜ中止要請があったのかその理由4選を紹介しました。
本記事をまとめると以下の通りです。
- 1.喧嘩・暴力行為の多発懸念
- 2.観光客・一般観衆・住民の安全確保
- 3.過去のトラブルの蓄積
- 4.地域外からの無許可参加者などによる混乱
伝統のあるお祭り行事ですが、その安全性が疑問視されるのも事実です。
みんなが安心して、楽しめるお祭りであってほしいですね。


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