どうも、しょうきでございます✨
先日、渋谷BEAMで開催されている『恐怖心展』に行ってきました!

こちらはSNSでも話題になっていた『魔法少女山田』を企画したTXQ FICTIONの大森時生プロデューサーとホラー作家の梨さん・ホラーカンパニー株式会社闇がタッグを組んだ注目イベントで、私たちの心に潜む「恐怖心」に焦点を当てたまさに“考察型”の展覧会でした。
こちらの展覧会は連日来客が多くかなり注目されています。

俺が観に行った時もお客さんが沢山いました。
今回はこちらの『恐怖心展』の紹介と感想をお伝えしたいと思います!
あなたも共通できる恐怖がそこにあるかも…
それではいってみましょう。
『恐怖心展』とは?
「恐怖心」
あるもの・ことに対して、
その人が生理的に感じる恐れや不安。単なる命の危険や苦痛を
伴うものだけでなく、
一見して恐怖の対象とは思えないもの
にも生じることがあります。これらの恐怖は、時に説明のつかない
不合理さを伴います。恐怖心展では、
「先端」「閉所」「視線」といった、
様々なものに対して抱く「恐怖心」を
テーマに、展示を行います。そこで展示される様々なものを通して、あなたの恐怖心に向き合うきっかけに
『恐怖心展』公式サイトより引用
なれば幸いです。
この展覧会は、「恐怖心」という感情そのものをテーマにしています。
恐怖心とは、あるもの・ことに対して生理的に感じる恐れや不安のことで、単なる命の危険や苦痛を伴うものだけでなく、一見して恐怖の対象とは思えないものにも生じる、説明のつかない不合理さを伴う感情だと定義されています。
展示では、「先端」「閉所」「視線」といった具体的なテーマを通じて、様々な「恐怖心」が表現されており、来場者は展示を通して自身の恐怖心に向き合うきっかけを得ることができます。
開催概要
- 日程
2025年7月18日(金)〜8月31日(日) - 会場
渋谷BEAM 4階 BEAMギャラリー (東京都渋谷区宇田川町31-2、渋谷駅徒歩5分)
- 開催時間
11:00〜20:00 (最終入場は閉館30分前まで、観覧所要時間は約90分) - 日時指定券下記日程、及び時間の指定チケット(90分単位)
7/19(土)、7/20(日)、7/21(月祝)、7/26(土)、 7/27(日)、8/2(土)、8/3(日)、8/9(土)、8/10(日)、8/11(月祝)
お盆期間
8/12(火)、8/13(水)、8/14(木)、8/15(金)、8/16(土)、8/17(日)8/23(土)、8/24(日)、8/30(土)、8/31(日)
期間有効券日時指定券の設定日以外、有効 - 料金
2,300円(税込) ※小学生以上は有料
チケット購入は↓のサイトから
ローチケ チケットぴあ
※日時指定券はローチケのみの販売となります
※車椅子やベビーカーをご利用のお客様へ
当展示会では車椅子、ベビーカーでのご入場は可能でございますが、施設の特性上、バリアフリー対応になっていない場所がございます。
事前に以下の点にご留意いただきたく存じます。・本会場にはお手洗いがございません。あらかじめご了承ください。
グッズと音声コンテンツもあります。
また公式からのアナウンスで期間有効券でなら、どの時間からでも入場できるとのこと。

夏休み期間なので公式の言う通り、
17時以降に入場するのがベストかもですね。
会場内の様子と作品の一部を紹介
ここからは会場の様子と撮影した展示物の一部をご紹介します✨
※画像の中には、人によっては生理的に嫌悪感があるかもなのでご注意を
エレベーターを降りると、ひんやりとした空気と独特な匂いが肌にまとわりつき、顔を塗りつぶされた肖像写真が並ぶ不穏な廊下と恐怖心展の入り口があります。



電灯が不規則に点滅するなど、入る前から独特の雰囲気に包まれており、ホラー映画のワンシーンのようでかなり心がざわざわしました😣
会場は「存在に対する恐怖心」「社会に対する恐怖心」「空間に対する恐怖心」「概念に対する恐怖心」の大きく4つのエリアに分かれています。
展示は写真パネルだけでなく実物や動画・音など五感を使って恐怖心を体験できるようになっています。
特に印象的だった展示をいくつかご紹介しますね✨

「先端に対する恐怖心」
ナイフやハサミ、鉛筆など日常品の先端が並びます。
人によって恐怖の程度が異なる点が興味深く、例えば鉛筆の芯は怖くないがシャーペンの芯は苦手、包丁の刃先が怖くても角度が変わると怖くなくなる、といった体験談も紹介されています。

「人形に対する恐怖心」
首の無い雛人形がびっしり並ぶコーナーで、ホラー映像もありで怖かったです…

「電話機」
時折会場に着信音が鳴り響く電話機はドキッとしました。
作品は触っていいので受話器を受けることが出来ますが怖くて誰も取る人はいなかったですね
もちろん俺もw


「鏡に対する恐怖心」
大量に置かれた鏡と無数に割れたガラスの上に立つことが出来て、移動する度に「ピキ…ピキ…」という音がして恐怖心を煽られました。安全なのは理解しているけどメチャクチャビビりました汗
あと音声を聞く作品もありますが、行列に並ぶことになります。
ですがQRコードがあり、それを読み取るとスマホで試聴することが可能なので並びたくない方はイヤホンを持って行くことをオススメします!

その他にも沢山の恐怖を覚える・感じる作品が多数ありますので、是非その目で体験してみてください(鬼畜w)
「恐怖心」を通して自分と向き合う
本展のパンフレットでは、「もし恐怖心を一切感じなくなったとしたら、それは幸福といえるだろうか」という問いが投げかけられています。
会場を巡る中で、恐怖心がネガティブな感情だけでなく自分自身を形づくる一部だと気づかされました。
精神科医の春日武彦さんによると、「恐怖」とは危機感、不条理感、精神的視野狭窄の三つが組み合わさることで立ち上がる圧倒的な感情であり、どのようなものに恐怖を感じるかで人間性がはっきり出るとも述べられています。
精神科医の河合隼雄さんも、恐怖について「人間は自分の人生観、世界観やシステムを持ちながら生きているが、それをどこかで揺り動かすもの」と定義し「恐怖はない方がいいように見え、ずっとそういう状態が続くと安心ではあるが、死んでいるのと同じである。生きる体験の中には必ず恐怖が入ってくる」と述べています。
恐怖は破局と新しいことの開かれの「ちょうど境目になる」感情なのです。
また、『恐怖心展』の定義にもある「説明のつかない不合理さ」は「不気味なもの」(uncanny)の概念と深く関連します。
博士論文で心霊表現における『不気味なもの』を考察した冨安由真さんの研究によれば、「心霊に触れる行為は、自分が現実だと信じてきた基盤を揺るがせるものであり、虚構と現実の境目に位置する現象です。曖昧さに目を向け、現実の基盤がいかに不安定であるかに気付かされることは、自己と世界を見つめ直す重要なアプローチとなり得る」とされています。
春日さんはホラーなどの『娯楽としての恐怖』は、安全な場所から極限やタブーの向こう側を覗き見させてくれる『フレンドリーな恐怖』であると語っています。
近年、より身近でリアルな恐怖体験の刺激を求める人が増えており、日本人は『平和ボケ』しているため脳に刺激を与えることは健康にも良いという見方もあるようです。
恐怖は人間の持つ感情の一つであり、有害な事態や危険な事態に対して有効に対処することが難しい場合に生じる情動です。
恐怖を押し込めるのではなく、「そういう自分もいる」と向き合うことで、新たな発見があるかもしれません。
春日さんは、恐怖がなければ芸術や哲学はここまで発展しなかったとも述べており、恐怖は生きることに深く関わる必要不可欠なものなのです。
まとめ
ということで今回は『恐怖心展』のご紹介でした。
今年の暑い夏をこの『恐怖心展』で涼しんでみてはいかがですか?

嫌でもヒヤッとしますよw
てなわけで以上しょうきでした✨
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